ウサイン・ボルト(22=ジャマイカ)が五輪史上初の「世界新・短距離3冠」を達成した。男子400メートルリレーでジャマイカが、37秒10の世界新記録で優勝。93年8月に米国がマークした37秒40を0秒30も更新した。ボルトは「大の仲良し」という4人で抱き合い、国旗を広げてウイニングラン。「最高の夜だ。みんなで世界記録を狙っていた。このためにハードな練習をこなしてきたんだ。僕らの時代は永遠に続く」。得意の弓矢を射るポーズで観衆を沸かせた。
異次元の走りに、会場の国家体育場がどよめいた。ボルトは3走。フラーターからバトンを受け、大きなストライドでコーナーを曲がりながらグングン加速。あっという間に独走態勢を築いた。「ゴー、アサファ!」。役目を終えるとアンカーのパウエルを右手で指さし、叫んだ。あまりの勢いに、最後は自分もゴールラインを通過してしまった。
最速男から託されたパウエルは、後続に影すら踏ませずゴール。100メートルでは後輩ボルトに敗れたが「ウサイン(・ボルト)に3個目のメダルを取らせることができて、うれしい。ジャマイカは短距離界の首都だよ」と胸を張った。
1時間前にはアベック優勝を狙っていたジャマイカ女子が400メートルリレーでバトンミス。ボルトは「女性チームの失敗にはみんながっかりした」というが、しっかりと気持ちを切り替えた。五輪1大会の100、200メートル、400メートルリレー3種目を制したのは84年ロサンゼルス大会のルイス(米国)らに続き男子で史上4人目。超新星がまた歴史に名を刻んだ。
ウサインボルト200mでも世界新記録19秒30【しかも向かい風0.9m】で!!すごすぎです
ロス五輪のカールルイス以来の100m 200m2冠達成!!!
【北京・石井朗生】北京五輪は第13日の20日、当地で陸上男子二百メートルの決勝を行い、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が19秒30の世界記録を樹立し、百メートルとの2冠を達成した。ボルトは21日が22歳の誕生日。百メートルと二百メートルの2種目制覇は、84年ロサンゼルス五輪のカール・ルイス(米国)以来24年ぶりで、9人目。従来の世界記録は、96年アトランタ五輪の決勝でマイケル・ジョンソン(米国)がマークした19秒32だった。
ボルトは16日に行われた男子百メートル決勝で、これまでの記録を0秒03更新する9秒69の驚異的な世界新記録を打ち立てたばかり。百メートルと二百メートルの両方で世界記録を出した選手は、1968年から採用されている電気計時による記録では初めて。