官製談合事件での前知事辞職に伴う宮崎県知事選は21日投開票され、新人の元タレント・そのまんま東=本名・東国原(ひがしこくばる)英夫=氏(49)(無)が、新人4氏を破り初当選した。
お笑い系タレント出身の知事は、1999年まで大阪府知事だった横山ノック氏以来。東氏は行政経験がなく、談合事件を受けて知事選で最大の争点になった県政の信頼回復にどう取り組むのか、手腕が注目される。無党派層を中心に幅広い支持を集めた東氏の勝利は、既成政党の統一地方選や夏の参院選の戦い方にも影響を与えそうだ。
宮崎市内で記者会見した東氏は、「(心は)重責でいっぱい。すぐに政策を練っていかないといけない。失墜した信頼を回復して県民のみなさんと誇れる宮崎県を構築していきたい」と語った。
東氏は、官製談合事件で県幹部が摘発された昨年11月、27年間の芸能生活に区切りをつけ、前知事・安藤忠恕(ただひろ)被告(65)の辞職から10日後の12月14日に立候補を表明した。
選挙では知名度の高さを生かして、草の根運動を展開。「談合政治との決別を」と訴え、指名競争入札の廃止や談合に関与した職員の厳罰化など、入札制度改革の具体策を示した。
さらに、農産物を「そのまんまブランド」として売り出すなどユニークな地元振興策をマニフェスト(政権公約)に掲げて、無党派層を中心に浸透。組織力を軸に運動を進めた、いずれも無所属で新人の前林野庁長官・川村秀三郎氏(57)、元経済産業省課長・持永哲志氏(46)(自民・公明推薦)らを破った。東氏は有効投票数の約45%を獲得した。任期は23日から。